自己愛性人格障害者は優しい、
と評されることがあります。
あれだけ優しい言葉をくれるのだから、
自己愛性人格障害者などではないのでは?
と思う被害者も多いと思います。
彼らも何も、
「とても心配しているんだよ」と
棒読みで声かけするわけではないのですから、
騙される人がいても当然なのです。
あるときは風邪をひいたターゲットに
何かを買ってきてくれるかもしれませんし、
あるときは動けないターゲットのために
何か食べさせてくれるかもしれません。
それくらい、自己愛性人格障害者は
「優しいような」態度をとることも
当然のようにあります。
しかしそれは結局、
ターゲットが思い通りに動くように
取引手段の一つとして利用されるでしょう。
現にターゲットというのは、
「確かにあの人はあれだけ優しく、マメに接してくれて
いるのだから、自分のほうが配慮が足りないのかも」
と思い込みます。
自己愛性人格障害者が、そう思い込むように
仕向けるからです。
彼らの心配というのは、
本当に心配しているように感じます。
「とても気が気じゃない」。
そのうち、その心配のせいで自分は身動きがとれないと
言い出すでしょう。
「お前がそういう状態だととても気が気じゃない。
仕事どころではない」
そしてどんどん様子が変わってきます。
「お前がしっかりしてくれなければ、
自分は仕事どころじゃないしそればっかり気になって
人生がおかしくなりそうだ」
心配がいつの間にか、
被害者に成りすますための材料になってしまうことも
あるのです。