自己愛性人格障害者に限らず、
誰しもが自己愛的な行動や思想を起こす
可能性をはらんでいます。
自己愛性人格障害者というのは
それが顕著であり、過度であるという特徴を
持ちますが、
一種の「誇大的な思想」、過度な自己陶酔などが
それに当てはまるでしょう。
自己陶酔というのはそのままの通り
「自分に酔う」ということです。
ナルシストと聞いてすぐイメージをするのがこの
自己陶酔した人間の姿でしょう。
自己愛性人格障害者が必ずしもああいう格好を
常にしているわけではないので、
いかにもナルシストで見た目の恰好ばかり
気にしているのが自己愛性人格障害者というような
イメージが定着しているのは問題ですが、
自己愛性人格障害者の姿の一部である、
ともいえます。
自分の格好良さを自慢するというのは
必ずしも見た目に限ったことではないですが、
見た目に関すること、たとえばかなり眼鏡が似合うとか、
髪型はどうだとか、目力があるとか、
そういった些細なことでも
自分に酔う要素があれば自己陶酔ははっきりと出ますし
それをターゲットに表現することもあるでしょう。
それ以外でも
自分の能力のすばらしさを説いたり
天からもらった才能があるとはっきりと口に出したり、
そこに「恥ずかしい」という概念は存在しないかのように
振舞うのも特徴的です。