自己愛性人格障害者は、
何もかもに口を出そうとしますが、
これはコントロール欲、支配欲によるものであるのと、
「自分の言う通りにしていれば、万事うまくいく」
という思い込みのためです。
そのため他人の自立性・自主性というものを嫌います。
他人を攻撃・支配するために
「自主性をもっと持て。なんでもかんでも
指示通りに動こうとするな」と言いつつも、
実際に他人が自立性を持つことは嫌うという
矛盾を持っています。
なぜ、他人は思い通りに動かないのか?
なぜ、他人はここまで愚鈍なのか?という
観念も持ちやすいのですが、
自分がでしゃばることにより他人の自尊心を
傷つけたり相手の時間を奪うことに関しては
無頓着です。
ですからターゲットがそれについて訴えたとしても
「お前が言うことを聞かないから教育しているだけだ、
言われているだけありがたいと思え」
という態度をとり続けるでしょう。
特に家族に対しては顕著にそういう関わり方を
するでしょう。
家事・育児のあれこれに口を出し、仕事の仕方に口を出し、
金銭・スケジュール管理に介入し、人生観に口を出します。
そうしないといてもたってもいられないからです。
しかし、自分が責任をとらされそうだったり
何かしら面倒なことに巻き込まれそうだと思ったときは
そこだけはピタリと口だしをやめるのもまた
彼らの特性といえます。